2026年5月3日「こんな私をも、主は用いてくださる」

聖書 テモテへの手紙一 1章12~20節
 パウロは、偽教師たちの混乱の中で牧会に苦しんでいた愛弟子テモテに励ましと助言の手紙を書き送ります。パウロは、教会を導く中心は空しい議論ではなく、「清い心、正しい良心、純真な信仰から生じる愛」であると教えます。信仰の目的は知識で人を打ち負かすことではなく、愛の人となることです。
 パウロはかつて教会を迫害した「罪人の最たる者」であった自らの過去を告白し、そのような者さえ憐れみ、福音の務めに任命してくださった主の恵みの深さを告白します。神様の恵みは受けるに値しない者に「あふれるほど」注がれるものです。「キリスト・イエスは罪人を救うためにこの世に来られた」という言葉こそ真実であり、すべての人への希望です。
 私たちも自分の弱さや失敗を見ると落胆しますが、見るべきは自分ではなくキリストの恵みです。その恵みに立つとき、感謝と賛美が生まれ、信仰の戦いにも立ち向かう力が与えられます。私たちの土台は自分の正しさではなく、神の圧倒的な憐れみなのです。(牧師 篠田裕俊)