2025年8月31日「平和に関する信仰的宣言」を読む④

 「平和宣言」の第三部は、「主イエスに従う私たちは、もはや殺さない」と告白し、十戒の第五戒から第十戒を取り上げて、赦され、愛されて生かされている者は、他者を赦し、愛し、共に生きるようにと招きます。
 十戒の「父母を敬え」は、弱い人を大切にし、共に歩むことを教えます。戦争で最も犠牲になるのは高齢者や子ども、障がいを持つ人々です。命には上下がなく、この人々を「役に立たない」と切り捨てる価値観を拒むことが平和の第一歩です。「殺してはならない」は、命を奪うだけでなく、心の中で人を軽蔑し否定することも含みます。イエス様は敵意という隔ての壁を取り壊されました。だから私たちは戦争や軍備だけでなく、敵意そのものを退けるよう招かれています。さらに「盗んではならない」は分かち合い、「偽証してはならない」は真実に生き、「むさぼってはならない」は欲を離れ感謝して生きることを示します。
 私たちは弱く、愛する者を守るために暴力を正当化したくなる心を抱えます。しかし、イエス様は暴力を許されません。私たちは、罪を抱えながらも神様に従い、日常の怒りや軽蔑を手放して平和を選び取ることが大切です。イエス様は共におられ、平和を完成してくださいます。私たちは、「主よ、わたしを平和の器とならせてください」と祈りつつ、一歩ずつ平和の道を歩んでいきましょう。(牧師 篠田 裕俊)