聖書 ルカによる福音書1章39節~58節
マリアとエリサベトは、共に神様の言葉を信じつつも、誰にも相談できない不安と孤独の中に置かれていました。しかし神様は二人を出会わせ、不安を喜びへと変えられました。マリアがエリサベトを訪ねた時、胎内の子は喜び躍り、エリサベトは聖霊に満たされてマリアを祝福します。この出会いにより、孤独は破られ、二人は互いの存在を通して神様の慰めを深く味わいました。
励ましに満たされたマリアの心は、「わたしの魂は主をあがめ」と歌うマリアの讃歌(マグニフィカト)となります。そこには、弱い者を高く上げ、飢えた者を良いもので満たすという神の愛の逆転が示されています。神様の救いは強い者からではなく、弱い者、貧しい者から始まるのです。
神様は今も孤独や痛みを抱える者に目を留め、支えとなる人を備えてくださいます。教会もまた、神の名によって集う者が互いを支え合い、喜びを分かち合う場所です。待降節の今、神様が「あなたをひとりにしない」と語られる恵みに耳を傾け、やがて来るイエス・キリストの誕生を、喜びをもって迎えましょう。(牧師 篠田 裕俊)