2025年12月7日「主が共におられる平和」

聖書 ルカによる福音書 1章26~38節

 待降節第二週、「平和」を象徴する天使のキャンドルが灯されます。平和とは、争いのない状態ではなく、神様が共におられることで生まれる心の平安です。平和は力ではなく共に生きることから始まります。
 受胎告知物語は、一人の普通の女性マリアに「神が共におられる平和」が訪れた出来事です。マリアは特別な人ではなく、神様の一方的な恵みによって選ばれました。天使の言葉にマリアは、恐れと戸惑いが生じましたが、深い沈黙と葛藤の末に「お言葉どおり、この身に成りますように」と応答します。
信仰とは迷わない心ではなく、恐れつつも神様を信頼して一歩を踏み出すことです。神様は強い信仰を求めず、弱さの中にいる人に「恐れるな、私は共にいる」と語られて応答を待っておられます。私たちも「どうして?」と問いながら歩む時がありますが、神様はその問いの先で待っておられるのです。
 待降節は、普通の女性から救い主が生まれた恵みを思い起こし、神様の言葉が私たちの人生に成ることを祈る時です。共におられる神様の平和を胸に歩んでいきましょう。(牧師 篠田 裕俊)