「勝利の行進」 詩編68:25-28

かつて、M・L・キング牧師は仕事と自由を求めるワシントン行進(1963.8.28)において25万人の前で次のように演説をしました。

私には夢がある。いつの日かジョージアの赤土の丘の上で、かつての奴隷の子孫とかつての奴隷主の子孫が、兄弟愛のテーブルに仲良く座ることができるようになるという夢が。

私には夢がある。今、不正義と抑圧の炎熱に焼かれているミシシッピー州でさえ、自由と正義のオアシスに生まれ変わるだろうという夢が。

私には夢がある。今は小さな私の四人の子供たちが、いつの日か肌の色ではなく、内なる人格で評価される国に住めるようになるという夢が。私には夢がある。

私には夢がある。悪意ある人種差別主義者や「介入」とか「無効化」という言葉で唇をぬらしている州知事がいるアラバマでさえ、いつの日か、幼い黒人の少年少女が、幼い白人の少年少女と手に手をとって姉妹兄弟となることができるという夢が。私には今日、夢がある。

私には夢がある。いつの日か、全ての谷は隆起し、丘や谷は低地となる。荒れ地は平らになり、歪んだ地も真っ直ぐになり、そして主の栄光が現れる。その光景を肉なる者が共に見るという夢である。 これがわれわれの希望なのだ。
(M・L・キング説教講演集「私には夢がある」新教出版社,2003年,P103-104)

まだ見ぬ自由と平等と平和に向かって25万人と共に行進したキング牧師は、キリストが進まれた道を進みます。信仰者の歩みは勝利の先取りです。キリストが先立ち、そして共におられることのうちにまだ来ぬ勝利を先に見るのです。私達一人一人の人生も、この社会の歩みも悩みの多いものです。しかし、その中を主は先だって歩まれるのです。その勝利の行進に私達も連なり平和の道を進みたいと思います。 (牧師:田中伊策)

「勝利の行進」 詩編68編25-28節