「鶏が告げる朝」ルカ22:54-62

「クリスマスが終わったら正月」これは毎年のことなのですが、今年は本当にそうですね。12月24日が土曜日、12月25日が日曜日、1月1日も日曜日。教会関係の人はみんな言っています、「今年は日程が悪い」。でも、それは非常に疲れるという意味であって、本当はとても良い日程だと思います。何故ならクリスマスの日に礼拝が出来て、新しい年の始まりも礼拝が出来るからです。

聖書の箴言19章21節には「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。」とあります。口語訳という訳では「人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。」とあり、私はこの訳が好きです。

「こうなったらいいな、こういう年にしたいな」と私たちはいろんな計画や理想を描きます。それはそれで大事です。目標とか希望とかを持って進む方が良い。でも、なかなか、願った通り、思った通りにいかないものです。それは神様を信じていてもそうです。

教会の歩み、幼稚園の歩みを振り返ってもそうだったと思いますし、個人や家族、学校や職場での歩みもそうでしょう。なかなかうまくゆかない。そして、そういう時にこそ、私たちの信仰が問われます。そしてこの「人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。」という言葉は響いてきます。

この一年の始めに、いつ帰ってきても良い場所、いつも「おいで」と言ってくれる場所、日曜日のこの時間に来たら誰かいてくれる場所、そして神様を礼拝する場所で私たちは共に私たちの歩みの基、生活の土台を確認して歩み出したいと思います。

(牧師・田中伊策)

「鶏が告げる朝」ルカによる福音書22章54-62節