「たいせつなあなた」 マタイ18:12-14

皆さんも「寂しいなあ」と思う時や「悲しいなあ」と思う時があるかもしれません。「どうしたら良いのか分からない」「どっちに行ったら良いのか分からない」そんな事が起こるかもしれません。

でも、その時に、私たちは本当に大切な人と出会う事が出来ます。出会う、というのは今まで見た事もあった事もない人と「初めまして」って会う事ではありません。今までも一緒だったけれど、この人はこんなに大切な人だったと教えてもらう事です。みんなが迷子になった時、お父さんやお母さんは探しに来てくれるでしょう。先生も探しに来てくれるでしょう。みんなが悲しい時、お友達が「どうしたの?大丈夫?」って側に来てくれるでしょう。そんな時にお父さんやお母さん、そして友達や先生を「大切な人だ」って思う、それが出会うということです。

昔、外国からイエス様の事を伝えるために来た人が、聖書の言葉を日本語にしようとして「神様の愛」という言葉を「神様のご大切」と訳したそうです。「愛」というのは「大切」という意味です。みんなの周りには「大切な人」がたくさんいます。それはみなさんが「愛」で囲まれている、ということです。皆さんは愛されています。 この一匹の羊の話は、イエス様がされたお話です。イエス様はね、あなたは「大切な人だ」って教えてくれています。たくさんの愛に囲まれている、って教えてくれています。それでも、悲しんでいる人や寂しい思いをしている人がいたら、その人のところに行って「私は一緒だよ」と言って下さいました。『「僕はひとりぼっちだ」とあなたはと思っているかもしれないけれど、「僕なんて誰も必要としていない」とあなたは言うけれど、でも私は「あなたが大切だ」、そして神様は「あなたを愛している」』そう言われます。(牧師:田中伊策)

「たいせつなあなた」 マタイによる福音書18章12-14節