私たちは、どのような時に祈るでしょうか。多くの人は、苦しみや悲しみの時、神様にすがる思いで祈ります。しかし、私たちキリスト者は、苦しみや悲しみの時だけでなく、喜び、楽しみ、安らぎの時も祈ります。キリスト者にとって、祈りは、呼吸であり、息吹と言えます。イエス様は、祈る時には、「あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい」と言われます。なぜなら祈りは、神様と対話する時であり、それは神様とのデートと言えます。ですから、祈りは人に見せるものではないからです。でも、どのように祈ったらよいか分かりません。そんな私たちのためにイエス様は、「主の祈り」を教えてくださいました。主の祈りは、神様への呼びかけから始まり、六つの祈りが込められています。初めの三つの祈りは、神様のための祈りです。続く三つの祈りは、私たちのための祈りです。主の祈りは、一生を通して祈り続ける祈りです。そして、祈る時には、イエス様も一緒に祈ってくださっています。けっして一人で、孤独の中で祈るのではありません。これほど心強いことはありません。私たちは、祈り続けることによって、イエス様という希望の光の中に立ち続けることができるのです。(牧師 篠田 裕俊)