聖書 ヨナ書1章1~16節
ヨナ書は、神の召命から逃げるヨナの姿を描いています。ヨナは、神様から敵国アッシリアの都ニネベに行き、悔い改めを呼びかけよと命じられました。しかしヨナは「異邦人に救いなどあり得ない」と考え、その命令から逃れるためタルシシュ行きの船に乗ります。けれども神様は嵐を起こし、ヨナは人々によって海に投げ込まれます。ここで示されているのは、第一に、私たちもまた神の思いより自分の思いを優先し、神から逃げてしまう存在であること。第二に、その不従順は自分だけでなく周囲をも苦しめるということ。そして第三に、神はなおも見捨てず、回り道を通してでも立ち返らせてくださる憐れみ深いお方であるということです。
嵐も魚に飲み込まれることも、実は裁きではなく「救いのための恵みの手段」でした。私たちはどこに逃げても神様から隠れることは出来ません。むしろ神様は追いかけ、捕らえ、再び立たせてくださるのです。イエスは「疲れた者、重荷を負う者はだれでも、わたしのもとに来なさい」と招かれました。私たちもその招きに応え、神の憐れみのもとに立ち返りましょう。(牧師 篠田 裕俊)