2025年10月19日「失敗の先にある神様の希望」

聖書 ヨナ書3章1~10節

 ヨナ書3章は、「主の言葉が再びヨナに臨んだ」という言葉から始まります。神様の命令を拒み逃げたヨナに対して神様は、あきらめず再び語りかけられたのです。この「再び」という言葉には、神様の限りない赦しと希望が込められています。現代社会は「失敗を恐れる社会」となっていますが、神様は失敗の中にも可能性を見出し、「もう一度やり直そう」と語られるのです。
 ヨナは、その言葉に従い、ニネベの人々に対して「あと四十日すれば、ニネベは滅びる」と叫びます。すると、人々は身分を問わず断食し、悪の道を離れて悔い改めました。神様はその心を見て「思い直され」、滅びをやめられました。この出来事は、神様が裁きよりも赦しを喜ばれるお方であることを示しています。
 神様の愛は敵にさえ及び、どんな人にも救いが与えられます。私たちが失敗の中で立ち止まっても、神様は「恐れるな、わたしはあなたと共にいる」と語られます。神様の「再び」という呼びかけと「思い直される」憐れみは、過去の過ちを超えて新しい希望へと導く恵みの言葉です。私たちはその声に「はい」と応えて歩み出すとき、失敗の先にある神様の希望を生きる者とされるのです。(牧師 篠田 裕俊)