聖書 ヨナ書4章1~11節
ヨナは、神様がニネベの人々を赦されたとき、深く怒りました。敵国アッシリアへの裁きを願っていた彼にとって、神様の憐れみは受け入れがたいものだったからです。しかし神様は、とうごまの木を通してヨナに語られます。自分が育てもしなかった木を惜しむなら、どうして神が十二万人もの命を惜しまれないだろうかと。
人はしばしば、自分の正義に囚われ、他者を裁くことに熱心になります。しかし神様の心は、滅ぼすことではなく、生かすことにあります。神様の憐れみは、ふさわしい者だけでなく、私たちが「赦されるべきでない」と思う者にも注がれているのです。
ヨナの物語は、私たちの姿でもあります。思い通りにならない現実の中で怒りや不満を抱える私たちに、神様は「あなたはなぜ怒るのか」と優しく問いかけられます。神様の憐れみは、怒りを越え、赦しへと私たちを導いてくださるのです。
神様は、「わたしはだれの死をも喜ばない。立ち帰って生きよ」と言われます。なにより神様は、独り子であるイエス様をお与えになったほどに、この世を愛され、イエス様を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得ることを願っておられるのです。(牧師 篠田 裕俊)